第3局は勝利!「藤井聡太炎の七番勝負~New Generation Story~」斎藤慎太郎六段戦結果


 2局を終えて1勝1敗となった「藤井聡太・炎の七番勝負」。

 第3局は関西期待の若手棋士・斎藤慎太郎六段(現七段)との対戦が組まれた。

 藤井が詰将棋解答選手権の2015年、2016年大会で2連覇しているのに対し、斎藤は2011年、2012年大会で2連覇を達成している。恐るべき詰将棋の解答能力を持つ2人の対戦の行方は果たしてどうなるか注目が集まる。

 対戦相手の印象を藤井に訊いたところ「斎藤六段には練習将棋で十数局教えていただいたことがあり、終盤の鋭い踏み込みに特徴があるという印象です」という答えだった。

 斎藤は居飛車党でじっくりした将棋を好む棋風だが、本局は後手番でゴキゲン中飛車を採用した。「この対局が決まったときから作戦を練っていました。炎の七番勝負では居飛車党の棋士ばかりでしたので戦型を少し変えたいという思いもありました。本局は私自身がやられたら嫌だなと思う格好で臨みました」という。

 激しく難解な攻防が繰り広げられ迎えた図の局面。ここで藤井が鮮烈な一手を繰り出した。

 図から▲5六飛!が実戦では滅多に表れないド派手な一手。△同飛と取れば▲7四桂から後手玉は詰む。

 本譜は▲5六飛以下△6四銀▲5五角△同角▲5七飛△9九角成▲8八銀△9八馬▲9九金と進んで先手優勢がハッキリした。

 ▲5六飛に対して△4六銀打!▲同飛△同銀成▲同角△8八飛!(▲同玉なら△5八飛成の両王手で以下詰み)という順も感想戦で検討されたが、冷静に▲7九玉と引いておけばしのいでおり先手優勢だ。

 「30秒の早指し将棋でしたが、どの手にも動じずに一番いい手を返されたように思いました」と感想戦で斎藤は言う。14歳とは思えぬ落ち着きぶりで藤井が2勝目を挙げた。